このたびの記録的豪雨により、国産い草の主要産地である熊本県八代市および周辺地域において甚大な被害が発生いたしました。国産い草の約98%を担う地域であり、畳文化を支える重要な拠点が深刻な影響を受けています。

今回の豪雨では、住宅や倉庫の浸水に加え、畳表やい草の原草、さらに織機や乾燥機など多くの設備が被害を受けました。一度水に濡れたい草や畳表は変色し、その価値を失うため、丹精込めて育て、織り上げられた製品が処分を余儀なくされています。また、機械や設備の修繕には多大な費用が見込まれ、農家のみなさまにとって大きな負担となっています。

とりわけ、今回の畳サミットにご参加いただいた多くの生産農家のみなさまも、大小さまざまな被害を受けられており、そのご苦労は計り知れません。被害に遭われたみなさまに心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を心からお祈りいたします。

九州畳サミット実行委員会は、国産い草の未来を守るために産地の現状を広くお伝えし、理解と支援の輪を広げてまいります。私たちにできる最も確かな応援は、八代産の畳表を選び使っていただくことです。消費の積み重ねが農家のみなさまを支え、産地の再建へとつながります。今後ともご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。


九州畳サミット実行委員会